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少し残念そうな相手。
行こうと歩き始める俺を、
「弘樹くん、」
呼び掛ける声に、立ち止まり振り返る。
「何、?」
「えっと、今度君を見かけたらまた話し掛けてもいいかな?」
「それは別に、いいけど…ってか、お前さっき"友達から"って言ってたのにそこ遠慮すんだ?矛盾してね?」
自分から言ってきたんじゃねーのか?
「まぁ、確かにそっか、うん。ごめん」
「いや、…あ、でも俺、いっつも音楽聴いてるから気づかない可能性あるけど、」
基本周りの音とかシャットアウトだし。
「えっ…それは、また今日みたいに…?」
「今日みたいにって…イヤホン思いっ切り、引っ張るのはやめろよ?アレマジでビビるから。」
俺チキンだから。その上コード切れたりしたらどーしてくれんだ。ぶち切れるわ多分。
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