第2章

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澄んだ空気を吸い込んで脳に酸素を与える。 実を言うと、ここには1年の時から来ている。地下神殿で神様に会えるのは選ばれし人間のみ。かつて国を治めた権力者達は、みんなここに来ている。 地下神殿の門をくぐれる者は数少ない。大体が弾かれる。怪我人が出るのは、このせいでもある。 外道精神保持者とは、世間で言われる一般的な外道とは少し違う。見た目では分からない。校長のように眉目秀麗、親切で、仕事の出来る男。実際、それも事実なのだが奥にある外道精神には誰も気付かない。まあ、わざとそうしているんだけどね。 この地下神殿の奥にある特別な場所は、古より続く重大な秘密で、八百万の神々が集う場所だ。 神々は少々悪戯が過ぎるところがある。 その集う時期を秋の学校行事と被せて来るのである。極秘中の極秘だ! 陰暦10月は神無月だが、出雲だけは神在月。全国から八百万の神々が出雲大社に集結するから、出雲以外は神様不在になる。 それとは別に、まあ、数時間ではあるが、神様不在の時期が存在するという事だ。 何をするのか!? まさかのボードゲームだ!そして、更に、まさかの秋の学校行事に参加する1年生が駒になる。
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