第1章

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「選ばれし人間が集う場所、それがこの学校だ。君達がこの学校を選んだのは偶然ではなく必然。 古より伝わる、選ばれし人間が集う場所がここなんだよ。 理解出来たかな? 更に先の巻物には続きがある。ちょっと読むよ。 生贄ヲ選ビシハ神ナリ 地下神殿ノ門ヲクグレシ者ヲ 生贄トスル 新タナ学ビニ来タリシ若人ノ 生キ血ヲ右ノ…… おっと失礼!読みすぎてしまった。ごめんごめん。 (ざわざわ…今…生き血って言った…?) えー、もう一度、読むね。 生贄ヲ選ビシハ神ナリ 地下神殿ノ門ヲクグレシ者ヲ 生贄トスル これは生け贄の条件。山の麓に地下神殿の門がある。この門をくぐる事が出来た者が生け贄となる。 ここにいる君達は選ばれし人間だが、1組~7組まで総勢308人のうち門をくぐる事が出来るのは更に選ばれた僅か数人だ。 その年によって門をくぐれる人数は異なる。 これから君達は幾つかのミッションをクリアしなければならない。当日に行う事、事前に準備する事、その説明もしないといけないから、メモを取るといいよ。」 一斉に生徒手帳を出し、パラパラとメモ欄を開く。 おお!やっぱり1年生は素直だ!脱落者が出ない事を願うよ。
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