第1章

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そんな秋嫌いの僕は現在、大学に通いながら書店でアルバイトをやっている。 理由はただ単に、本が好きで時給がそこそこよかったというだけなのだが。 そういえば、読書の秋、なんて呼ばれおすすめ本などが置かれることになっていた。 紙に書いてある“秋の読書にオススメ!”なんていう言葉を見るだけでも、うざったらしくて仕方がない。 ー…そんな秋が大嫌いな僕だが。 別にそんな理由で秋を嫌っている訳じゃない。 もともと好きではなかったが、ここまで嫌うに至った理由なんてものもあるのだ。 バイトも落ち着いて、やることもなくなったことだし、その毛嫌いする理由とやらを話そうではないか。 遡ること2年前。 10月半ばのことー…
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