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「…ごめんなさいっ!振り分けられた曲がすごく難しくて…全然弾けなくて…」
彼女曰く、クラスで一人の参加者がくじを引き、それぞれ弾く曲を決めたのだが。
彼女は運悪く、どのクラスよりも難しい
『F.ショパン エチュード Op.25-7』
を引き当てたらしい。
で、そこで代わりに選ばれたのが…
「それ、僕弾けるよ」
ー…思わずそう漏らしてしまった僕だったのだ。
これに関しては確かに自業自得な気もしないことはないが、でも押し付けることないと思う。
まぁ結局、僕は音楽室に誘拐するかのように連れてこられた訳だが。
「…弾けることには弾けるけど…弾けるだけだぞ…?」
というか僕がピアノを弾けてしまうのも、
『秋って名前の人ってピアノできそうじゃない?』
とピアノを習わせた母のせいだ。
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