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「そ。悪いねーお上品な理沙ちゃんじゃなくてさ」
そう言うと彼女はいたずらっぽく笑った。
(あれ?彼女なんか、こっちの方が自然)
「ちなみに、ページの間の他に強引に素に戻る方法として、来週へ続くという方法がある」
ふと浮かんだ感情をかきけすかのように上原が話だした。
「来週へ続く?」
「そう。ここは週刊誌連載の世界と考えてくれればいい。来週へ続くはつまりストーリーが途中で終了することになる」
「なるほどね」
「ちなみにこれは、こちら発信が可能だ。登場人物が演じているストーリーに予想外の事態が起きた時の対処として使われる」
様々な仕組みやルールに圧倒されながら渡部は話を聞いていた。
「さ、次は僕が君の世界に行く番だ。簡単に君の事を教えてくれるかい?」
「あ、ああ。何を話せばいい?」
「そうだな。成績とか仲のいい友達とか…ちなみに真由美さんとは付き合っているのかい?」
上原が下世話な質問をした。
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