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「じゃあね!また明日」
「おぅ」
片瀬と分かれた渡部は、行き付けの本屋へ立ち寄った。
「お!あった」
亮の目当ては、今流行っており、亮自身夢中になっている、"狙われた学園"というシリーズ物の小説だった。
"狙われた学園"というのは、特殊能力を持った七人の生徒会役員が学園に封印されていた化け物と闘い学園の平和を取り戻すというSFサスペンスだ。
なかでも、生徒会長の上原俊はクールで頭もよく、運動も完璧また、カリスマ性があり、女子の人気も高いということで亮たちの間でもカリスマ生徒会長として人気があった。
「ちぇ、いいよな。俺もこんな世界で敵バッタバッタ倒して女子にキャーキャー言われたいよ」
渡部はポケットにグシャグシャに丸め込んだ模試の結果を思い出していた。
"変わろう…"
「え?」
"ならば、僕と"
「ん?そら耳か?しゃーねえ。今日位は帰って模試の復習すっかなぁ」
"くそ!後少しだったのに"
"まだ、真は立たない…"
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