第1章 普通の日常

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~翌日~ 「おはよう?亮、英語の宿題やった?」 「い!?宿題?あぁ忘れてた」 結局昨日は、模試の復習を三十分程行い、すぐに飽きて狙われた学園を夢中になって最後まで読み寝てしまったのだ。 「頼む!真由美」 「だーめ、何回目だと思ってるの!それに宿題は自分でやらないと」 真由美は、横を向いた。 「頼むよ~」 片瀬は押しに弱い。それを理解しているので、渡部も頼む事をやめない 「…」 (よし!もう一歩!) 渡部は、確かな手応えを感じていた。 「お願い!このとーり!何でも一個言うこと聞くから」 「仕方ないなぁ」 (やった!) 「その代わり、猫喫茶の超大盛りパフェ完食してね」 「げ!」 どうやら、とんでもない罰ゲームを背負い込んだらしい。 猫喫茶の超大盛りパフェとは、ワインクーラーサイズの大盛りパフェで、店の目玉商品だ。 (軽々しく何でも一個なんて言うもんじゃないな) 亮は、猛省した。 「あ!急がないと?写す時間なくなるよ!」 そう言うと駆け出した。
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