第1章 普通の日常

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ー休み時間ー 「渡部、お前傑作すぎ!自分でやったはずの宿題読み間違うとかないだろ。普通」 クラスメイトの小島だ。 「るっせー!そこまで確認する余裕なかったんだよ」 「だいたい、昨日なんで宿題やらなかったんだ?」 「あれ?お前知らないの?昨日狙われた学園の発売日じゃん」 「あー!そうじゃん忘れてた」 渡部に言われ初めて気がついた小島は悔しそうにそう言った。 「まじ、面白くて一気に読んだ」 得意気に渡部が語る 「今回最終巻だっけ。俺も帰り買いにいこ」 「あーにしても、うらやましいよな。カリスマ生徒会長。俺もあんな風になりたいよ」 渡部が盛大なため息とともに愚痴をはいた。 "変わろう" "ならば、僕と" 「は?誰だかわかんねーけど、変われるなら変わってくれよ」 渡部は、度々聞こえて来ていた幻聴に初めて返事を返した。その瞬間渡部を目映い光が包み込んだ。
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