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「ってぇ、なんだよ」 渡部は、突然光に包まれ目を閉じた。次に目を開くとそこは、不思議な空間だった。両手を伸ばすと両側の壁に手が届きそうだが、逆に天井は確認出来ない位に高く、また、前後も広大なスペースだ。 「なんだ?ここ」 「ここは、ページの間。読者が次のページを開くまでの束の間、素を出せる時間」 突然渡部の背後から落ち着いた声が聞こえた。 「あ!あんた、カリスマ生徒会長上原俊」 そこにいたのは、狙われた学園のカリスマ生徒会長上原だった。 「な、なんで?ってか、ここどこ?どうなってんだ?なんでお話の世界の人間と向かい合って??夢?」 まるで訳がわからないと渡部は、混乱している。上原は、それをクールに見つめ言った。 「少しは、落ち着け。何故俺がページの間に素にもならず話してやってると思っている」 「は?落ち着けるかよ!さっきから意味わかんねえ事だらけだぜ」 語気をあらげて叫ぶ渡部に対し、落ち着いた口調で上原は続ける。
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