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3日が過ぎた。
リコに連絡を取ろうとしたが、何の反応も無かった。
既読のマークがつかないから、見ないようにしているんだと思う。
全て、遅かったのだろうか。
何もかも。
もう、一緒には歩けないのだろうか。
学校に行く1人の道。
僕はずっとリコのことを考えていた。
授業を受けても、先生の話なんか耳に入らない。
もう、何日もまともに寝ていない。
学校で、リコを見かけるけれど、彼女は目を合わせてくれない。
その日の昼休み。
僕は腹痛でトイレへと向かった。
用を足し、外へ出ようとすると、外に人の気配があった。
僕は外へ出るのを止める。
このタイミングで誰かと会うのは、とても気まずい。
「しかし、お前も良くやるよな」
笑い声が聞こえる。
その中に、青木の声があった。
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