『待ってる』という台詞を使った「イタイ場面」

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俺の名前は一郎。 今日は小説投稿サイトのオフ会という事で張り切って来たのだが……10人参加すると聞いていたのに、相次ぐドタキャンで7人欠席。 参加したのは、ファンタジーで有名な「下衆太郎」さんと、ホラーを書いている「ゴッデス山岡」さん、そして俺の3人。 お互い初対面で、どう会話をして良いのかわからない。 それにしても、幹事まで欠席とかどうなってるんだよ! ありえないだろ! そんな中、最初に口を開いたのは下衆太郎さんだった。 「……お前らさぁ、小説書く時何に気を付けてる?俺くらいになるとさ、人の良いところを即座に吸収して、作品に取り入れる事が出来るんだよな」 ビール片手に、タバコの煙を吐いて、自慢気に語り始めた。 いや……自己紹介してその次にこの会話かよ。 「僕は、人の小説は読まないかな。何て言うか、人の作品を読むと自分の感性が死んじゃうと言うか……人に染まりたくないんだよね」 お、ゴッデス山岡さんと俺は同じ意見だ。 そうだよな、人の小説に感化されて、自分の作品の持ち味が消えてしまうのは嫌なんだよな。 「ゴッデス山岡さん、俺も同じ意見です。気が合いますね!」
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