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「綾夏はさぁ、とりあえずもっとしゃべろう!
長谷川は見るからに鈍そうだし、それに長谷川モテるんだよ!?」
「知ってるよそんなの…」
私みたいへ平凡な人じゃ釣り合わないことも。
分かってる。
「せっかく幼馴染みなんだからもっと頑張りなよ!」
なんて言うカナに
「近すぎても言えないものだよ…」
なんて言い訳してみたりするけど、
ほんとはそうじゃないのだって分かってるんだ。
私は、怖いだけ。
逃げてるんだ。
自分に自信がもてなくて。
「幼馴染みって特権だよ?
その気になれば無条件でそばにいられるんだよ?
他の女の子はそんなことできないから話しかける機会を伺ってるんだよ?」
熱くなりすぎて立ち上がって身を乗り出していることにも気づいていないユイに、私もカナも苦笑い。
て言うか近い!!
「女子とくっついても嬉しくないんだけ…」
「はぐらかさない!!」
…。
「すみません…。」
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