第1章

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━━━━━━━━━ 「…はぁ」 なんかものすごく疲れた。 早く装飾用の段ボールとベニヤ板、とってこなくちゃ。 ガラッ 第三資料室。 通称文化祭倉庫 資料室とは名ばかりで、文化祭で使う備品がほとんどの物置部屋。 ここ気味悪いから嫌なんだよね…。 さっさと帰ろう…。 …と思ったのにベニヤ板がなかなか見つからなくて探しまわる。 「…あった!」 ようやく見つけたのは一番奥。 まったく誰がこんなところに。 そう思いながらベニヤ板をどけると、 「えっ……」 そこには立派なかけ鏡があった。 まるでおとぎ話のような鏡にしばらく目が離せなかった。 「白雪姫とかに出てきそう…」 軽く埃をはらってかがみの前に立ってみる。 「…演劇とかに使われてたのかな?」
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