第1章

6/27
前へ
/27ページ
次へ
まるでなにかに引き寄せられたように、私は鏡の前に立ち尽くしていた。 無意識に鏡に手を添えて、自分の顔を見る。 「…大貴となんて釣り合わないよ、やっぱり。」 自分の平凡な容姿に溜め息をつく。 ユイもカナも、後夜祭に誘われたクラスメイトたちも、みんなきらきら輝いていて綺麗だった。 ほんとうに。 「私ももっと美人だったらなー……」 なんてことをつぶやいた瞬間。 「えっ?…っきゃあぁ!」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加