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まるでなにかに引き寄せられたように、私は鏡の前に立ち尽くしていた。
無意識に鏡に手を添えて、自分の顔を見る。
「…大貴となんて釣り合わないよ、やっぱり。」
自分の平凡な容姿に溜め息をつく。
ユイもカナも、後夜祭に誘われたクラスメイトたちも、みんなきらきら輝いていて綺麗だった。
ほんとうに。
「私ももっと美人だったらなー……」
なんてことをつぶやいた瞬間。
「えっ?…っきゃあぁ!」
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