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「もう見るのやめようよ。もうだめだよ」
瑠衣は、桔平に言った。
桔平はその言葉が聞こえているのかどうかわからないほど集中していた。
真っ直ぐに画面とにらめっこをしている。
「ねぇ」
聞こえてないと思った瑠衣は桔平の肩を揺する。
すると、その瞬間茜が画面を指さした。
「これ......」
みんな、茜が指差すところを一斉に見つめる。
「見つかったのか!?」
椅子でくつろいでいた和哉も慌てて、こちらに走ってくる。
茜が指差すところには、真っ白な服装をした男が立っていた。
真っ白いダボッとした服装に、真っ白髪の毛、そして真っ白な肌。
男は、画面越しに見ても普通の男ではなかった。
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