赤面

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赤面

覚えていた事を忘れて ピーナッツのジャムを シャンプーの入れ物で シャーベットと混ぜる 舌がシビレ始めていた 上手く描けない眉毛が 鼻の長さをアピールし 期待通りにならないと 夕立をまだ待っている とても簡単な筈だった 作り直した室外機から 内外の区別を添削され ピンクと赤を混同する 風が運ぶ季節をまとめ 単純になった手荷物を 右の手に持ち替えてた 第一ボタンが外れそう どこかで聞いた音楽が 時計から流れてきたら 桃色の景色を見渡した 無意味にハチマキをし 帰り道に思いを寄せる 座る場所は沢山あった 塗りすぎたチークが 少し恥ずかしくって 興味の無い新聞購入 全てが乾燥していた
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