第1章

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「…で、ここの歌詞がすげー良くて、」 佑哉の嬉しそうな顔を見ていると、私まで嬉しくてつい笑ってしまった。 「なににやけてんの?」 笑われたのが悔しかったのか、佑哉が私の頬をつねる。 「い、いひゃい…」 「…ぷ、変なカオ。」 人の顔を見て吹き出すなんてひどい…泣 頬をさすりながら涙目で佑哉を睨むと、さらに笑われた。 バス停でバスが来るのを待っていると、ふと足元の影が目に入った。 2つ並んだ影。 肩同士が触れて、すごく仲よさそうに見える。 まるで恋人同士のよう。 なんて考える私は重症なのかな… 私と彼との間には明らかに温度差があって、私はその壁を越えられない…
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