第1章

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バスに揺られること約20分。 学校に着いて、まず掲示板を見に行く。 たぶん人だかりができているから、そこにあるのだろう。 「うわー、なんか緊張するー…」 私がそうこぼすと、 「そう?」 と涼しげな顔で佑哉はどんどん進んでいく。 同じクラスになれたらいいな、くらい言ってよね… なんて軽くへこみながら、人混みの中佑哉から離れないように必死についていく。 ようやく一番前までたどり着いて掲示板が見えるようになった。 えっと、私の名前はどこに~…? キョロキョロと探してると、佑哉に腕を引かれて掲示板から離された。 「え、ちょっ…、まだ見つけてないのに~!」 あわてて佑哉に抗議すると、 「行こ。俺ら同じクラス。」 って少しだけ嬉しそうに笑った。
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