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陽はもう、沈んでいる。
夜だ。
一人残された私は、
ふと寂しくなった。
数時間も経っていないあの会議が、
なぜか昔のように思えた。
時間が経つのは早い。
先輩と出会って、
もう半年が過ぎた。
あと半年もしないで、
先輩は私の目の前から居なくなっているのだろう。
ちょうど今のように。
漠然とした不安が襲う。
その不安を払うように、頭を振った。
頬を張り、気を張る。
やることはたくさんある。
だから、その早さに置いていかれないように、
私は戸締りを済ませ先輩のあとを追った。
秋空先輩と予算会議
-了-
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