転調

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秋空、十日を見る。「こんなものだ」    と、肩をすくめる。 秋空、前を向く。 秋空、長机を蹴り上げる。 一同、舞い上がる長机に注目。    長机、巻き戻るように着地。 十日、元通りに落ちてきた議事に速記 秋空 「活発な意見交換、非常に結構だ。  だが、有意義なものにする為に、一度頭を冷やそうか」 沈黙。一同反省したように、俯く。 間 部長一同、ゆっくり顔を上げる。そわそわし始める。 飛び交う視線。互いの様子を伺う。 暗転。 部長6人に照明 図書部 「ちょっと、この先どうするの?」 避球部 「台本にはまずは激しくぶつかって、  そのあとは流れでって」 茶道部 「であれば流れができるはずです。待ちましょう」 将棋部 「それでなにも起こらなかったら?」 吹奏楽 「その時は、私が何とかする」 送球部 「ついていこう」 暗転 先代、秋空に照明 先代 「ちょっと刺激が強すぎたんじゃないのかな」 秋空 「思いの他、良い蹴りが出てしまいました」 先代 「次の一手は?」 秋空 「発破をかけます」 先代 「素晴はいつも過激だね。ここは僕が預かるよ」 暗転
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