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トリューカースがレイルに気を取られた隙に、二人はベットから逃げ出していた。
それに気づいたトリューカースは慌てて追いかけようとするもレイルに抱きしめられてしまう。
「ええっと、レイル?」
「今の話の詳細を聞こうか。そうしたら、慰めてやるよ」
「……うう」
トリューカースは小さく呻く。
本当は分っているのだ、カノンはもう大人で、レオンはカノンが見初めた相手で。
大事に大切にしてきたから渡したくなかったのに、奪われてしまった。
「……悔しいよぉ」
そうレイルの胸で悲しげにトリューカースが呟くのを見て、レイルは優しく抱きしめて頭をなぜたのだった。
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