第1章

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 トリューカースがレイルに気を取られた隙に、二人はベットから逃げ出していた。  それに気づいたトリューカースは慌てて追いかけようとするもレイルに抱きしめられてしまう。 「ええっと、レイル?」 「今の話の詳細を聞こうか。そうしたら、慰めてやるよ」 「……うう」  トリューカースは小さく呻く。  本当は分っているのだ、カノンはもう大人で、レオンはカノンが見初めた相手で。  大事に大切にしてきたから渡したくなかったのに、奪われてしまった。 「……悔しいよぉ」  そうレイルの胸で悲しげにトリューカースが呟くのを見て、レイルは優しく抱きしめて頭をなぜたのだった。 。" ゜☆,。・:*:・゜★+★,。・:*:・☆゜"
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