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カノンとレオンは城が木々に隠れているとはいえ見えない位置に来た。
だからカノンはゆっくりとレオンと歩き出す。
しばし無言で歩き続けて、そこでレオンがカノンの手を握った。
カノンがレオンを見上げるとレオンが微笑んでくれる。
未だ不安要素があるとはいえ、それでもカノンは今こうしてレオンがカノンに微笑んでくれるのが嬉しい。
それだけでカノンは十分満ち足りてしまう。、
「……カノン、イオ達の所に戻らないか?」
「……でも」
「大丈夫だから」
そうレオンはカノンに言う。
ルカがすでに記憶操作の魔法に関しても全部ばらしているのだが、今のカノンの状態では信じないだろう。
だから彼らの力を借りるしかない。
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