第1章

730/1432
前へ
/1432ページ
次へ
 カノンは戸惑ったように瞳を揺らして、どうしようかと考えているようだった。 「……レオンはそうしたい? レオンが望むなら、僕はそれでいいよ」 「カノン……ありがとう」  そう微笑むと、カノンは顔を赤くして顔をそらす。  そこで、レオンは面白い事を思いついて、 「カノン、キスマークをつけていいか?」 「な!」 「だってカノンが嫁だって印、俺もつけたい」 「い、イオ達に見られるのやだ! 絶対からかわれるもん!」 「そのためにつけるんだ! カノンは俺のものだって……」 「レオンのばかぁぁぁ……うう、この襟の内側の見えない所なら一個だけ良いよ」 「……仕方がないな」  といいながらその白い肌にレオンは顔を近づけて、軽く肌をぺろりと舐めてやるとカノンがびくんと体を震わせた。 「は、早くしろ」
/1432ページ

最初のコメントを投稿しよう!

776人が本棚に入れています
本棚に追加