第1章

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 時間は、レオンがカノンに連れ去られた後に遡る。 「レオン様はいますか!」  ホーリィロウが、真っ青な顔でイオ達の部屋にやってきた。  現在レオン達が帰ってきた時、お祝いをするための用意をしていたのだが。 「……レオン様とカノン君……やはり両方戻ってきていませんね」  深刻そうなホーリィロウに、そういえば彼もカノンを狙っていたのだったと全員が思い出した。  だが、このお祝いの横断幕を見て、悲しげに溜息をつく。 「そうですか……カノン君はレオン様のものに……」 「で、でもホーリィロウ様はもてますから、すぐ良い人が見つかりますよ」  そう後から追いかけてきた仲間がなだめるも、 「……僕はずっと昔からカノン君一筋だったのに」 「え?」  全員がその言葉に疑問符を浮かべた。  それにホーリィロウは小さく暗く笑って、
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