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時間は、レオンがカノンに連れ去られた後に遡る。
「レオン様はいますか!」
ホーリィロウが、真っ青な顔でイオ達の部屋にやってきた。
現在レオン達が帰ってきた時、お祝いをするための用意をしていたのだが。
「……レオン様とカノン君……やはり両方戻ってきていませんね」
深刻そうなホーリィロウに、そういえば彼もカノンを狙っていたのだったと全員が思い出した。
だが、このお祝いの横断幕を見て、悲しげに溜息をつく。
「そうですか……カノン君はレオン様のものに……」
「で、でもホーリィロウ様はもてますから、すぐ良い人が見つかりますよ」
そう後から追いかけてきた仲間がなだめるも、
「……僕はずっと昔からカノン君一筋だったのに」
「え?」
全員がその言葉に疑問符を浮かべた。
それにホーリィロウは小さく暗く笑って、
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