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「そうですよ、大体レオン様は王子です。くくく」
そう暗く笑うホーリィロウ。
そこで全員が、そういえばカノンはその事を知らなかったなと思って、事情を知らないホーリィロウの仲間やイオとトランはだからどうなんだろうと首をかしげた。
そこまで言って、ホーリィロウは溜息をつく。
「……もしもレオン様の無事こちらに帰ってこれたならば、僕達にも教えて頂けませんか? 色々と面倒なことになっているので」
それに、イオ達は頷く。
話はそれだけだったのだが、そう、すごすごと帰っていくホーリィロウを、レンヤが呼び止めた。
不思議そうに振り返るホーリィロウに、
「貴方は、勇者に選ばれた事を後悔しますか?」
その意味を図りかねて、けれど、ホーリィロウは首を振る。
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