第1章

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「所で、いつごろカノンちゃん達帰ってくるの?」  そう、ルカに問いかけるイオに、ルカがうーんとうなって、 「確か、朝だったかと。朝方レンヤ達といったあの場所の近くに、魔族の転送の魔方陣があるのでそれで戻ってくるのではないかと」 「へぇ、魔族の転送の魔方陣か。便利だね」 「ええ、人間には秘された魔法ですから。強固で複雑、かつ、魔族にしか使えないようになっている……そういうものです」 「あれ、四天王の城付近とかで僕達が使ったアレは?」 「ええ、あれは、人間達用に作った、技術をわざと下げて設置してあるものです。ですので十人位しか転送できません」 「そうなんだ。……ルカちゃんもそれを使うの?」 「え、いえ、我は魔法が今はすべて封じられている状態というか、Lv.0なので……」  そういった途端、イオがにたっと笑った。
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