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部屋に戻ると大きい横断幕とお祝いのような飾りが。
待て、何だよこれ。
そうカノンが思っていると、イオがとことこと近づいてきて、
「カノンちゃん、おめでとう。いやぁ、レオンもようやくだね」
「いや、まだなんだ。でもカノンが嫁になったから、結ばれたといっていいかも」
「わー、うん、でもまあいんじゃないかな。一歩前進だね」
状況の飲み込めないカノンはおろおろする。
何故自分はレオンとの事を祝われているのか。
「な、何のことかな? イオ」
そうしらばっくれるカノンにイオがにやぁと笑って、
「あ、カノンちゃん首にキスマーク!」
「え!」
焦って首を隠すカノンだが、そこでレオンが、
「俺はそんな見える所にしてないぞ!」
「そ、そうだよ襟の内側……は、まさかイオ」
「ほう、そんな所に。なるほど、時間の問題だね」
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