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「イオもトランも、なんで僕に優しいの?」
「だってカノンちゃん、何でも一生懸命だし、いい子で間抜けだし。ね、トラン」
「ああ、そんなカノンを見たら、信じてもいいかと思った」
「……僕の事怖くないの?」
「それは半殺しにされたしね、カノンちゃんには。でも、一緒にいて、気に入っちゃったし。それに、レオンが一目惚れしたし……それとももっと前から好きだったのかな?」
そう、笑うイオに、レオンも笑いながらカノンの傍にやってきてベットに腰掛ける。
その気配に気づいてカノンはびくっとして、おそるおそるレオンを見上げる。
「一目惚れしたから見逃したの? 半殺しにしたのに?」
「ああ」
そう、レオンはずっと昔からカノンに一目惚れして、カノンの事を追いかけていたのだ。
そんな優しげなレオンをカノンはじっと見つめて、そして、
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