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「ちょっと待て! だったら魔法が効いてないならなんで僕の事、昔から好きだって……」
「さあ、なんでだろうな……」
と、レオンが笑って教えてくれない。
レオンだって、カノンに思い出して欲しかった。
だって、自分だけが覚えているなんて悔しいではないか。だが、
「ふふふ、そうか、そっちがそういうつもりなら……暫くは、子作りのアレは駄目だから!」
「ええ! カノン、酷い!」
「ちなみに今言っても遅いから!」
「ぐぬぬ。こうなったら無理やり……」
カノンがじっとレオンを見た。レオンは動けなくなる。
そしてカノンがちゅっとレオンにキスをする。
「……キスだけは、許してやる」
そうにっと笑うカノンに惚れてしまった自分が負けなんだなとレオンは悲しく思うけれど、でも、
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