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現れたのはホーリィロウだった。
しかも周りには何やら武装した兵達がいる。
ホーリィロウは真剣な表情で話し出す。
「……この宿の周囲全てを包囲しました。そしてレオン様には、これ以上おままごとの……」
「あ、イオ、イオ達はお酒好きだったから酒瓶何本か見繕っておいてね」
「分った、カノンちゃん。それでトランはどれにする?」
「そうだな……」
と、イオとトランが、がさごそと酒を物色する。
そんなカノンにレオンが
「なあ、カノン、俺にはする事がないのか?」
「あの果物は僕が好きだから確保してくれると嬉しいな!」
「……俺も好きだからいいけどさ……あの大きな骨付き肉を一つだけ持って行くか」
レンヤとルカは、カノンの好きな果物を持つのを手伝っていた。
そのいかにも今から逃亡するので色々持って行くか、というような準備を目の前でしているというその様子。
それを見ていたホーリィロウが体を震わせて、
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