第2章

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「くっ……ハァハァ……」 「ほらどうしたマルフ?お前は魔法が使えないのだからもっと工夫しないと」 「わかってます……わかってますけど…!」 この世界の住民は全員魔法を使える むしろ使えないと軽蔑をされるし生きていくことも難しい そして僕は魔法を使うことができない 気持ちを切り替えて剣術に始まり様々な武術を片っ端から学んだ それでもやはり少しでも使えるのと使えないのでは訳が違う 魔法が使えない中等部の僕は才能に溢れる小等部の弟にさえ勝つことができない そんな僕が単独相続だからといって名のあるフォイル家の次期頭首であっていいのだろうか
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