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都市伝説というものは、案外大したことがないものが噂の発端になっていることが多いもので、尾ひれがつきすぎて本質を辿れば幾つかの都市伝説が一つの事象だったということは珍しくもない。
私としては、都市伝説というのは信じがたい話であるし、そもそも何が面白いのかも理解が出来ない。
テレビや週刊誌がこぞって取り上げる心霊スポットにも行ってみたが、紹介されているよりもしっかりと整備がされているし、逆に観光名所にしている市町村だってあった。
もはや大衆の娯楽である。
しかし、私は都市伝説が本当にあるのではないだろうかと心の何処かでは思っているのだ。
いや、あって欲しいと願って居るのだ。
これから記すのは、『私』の物語だからである。
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