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葬儀には、沢山の人が参列した。
上野部長を含めた会社の上役や、先輩を慕っていた私を含めた後輩たち、先輩を狙っていた同僚など、全員が黒色の喪服に身を包み、先輩が亡くなったと言う事実に向き合っていた。
当の私は、未だに気持ちが押さえられなかった。
先輩の死を知らされた日の翌日から会社を休職して、酒を煽った。
聞いてくれる人は、横にはおらず、私はただただ一人きりの泣き上戸にひたる毎日だった。
いつもは飲んで泣けば気持ちは晴れるのに、先輩のことはどれだけ日をまたごうが、飲もうが晴れることはなかった。
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