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エピローグ
宝石が散りばめられたような星空を頭上に頂き、
老人は、この少し冷えた空間で向かい合う青年に真っ直ぐに尋ねた。
『どうしても行くつもりか』
いつもと変わらぬ静かな物言いの老人に、青年は黙って頷く。
『たった数コントの間に、七つの惑星を越えるのだ。
勢いがつき過ぎれば太陽に吸い込まれ、
少しでもスピードが足りなければブラックホールの引力に持っていかれる。
いかにお前といえども、決して容易ではないのだぞ』
宇宙に呑みこまれたようなこの空間に、物音は一つとしてない。
そしてまた、老人も青年も、彼らの互いの声というものを知らない。
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