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A「あ! 何アレ? 変な虫がこっち見てる~。キモ~イ」
B「見たこともない昆虫だな。……しかしおぞましい姿だ」
犬「ご主人サマ、あんな得体の知れないものに近付いてはいけませんよ」
ワサワサ……
俺「え……なんだ……? どこだ、ここは……」
カサカサ……
俺「うわ! なんだ、この無数の足は……」
犬「ホラ、あっち行け! この虫ごときが!」
俺「くっ…」
ワサワサカサカサワサワサカサカサ……
とにかく俺はその場を去ることにした。
夥しい数の足をぎこちなく動かし、触覚を揺らして。
これが夢であって欲しいと願いながら――。
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