1368人が本棚に入れています
本棚に追加
到着ロビーを抜けると
「____お~い、南條!こっち~」
声がする方を見れば 叶大さんが 私達に向かって手を振っているのに気が付いた。
「あ、叶大さんだ!きゃ~ 久しぶりです!」私が 叶大さん目掛けて走り出そうとすれば
「____こらっ!」すぐに 皇さんに腕を取られた。
「お前は 言ってもわからないねえ・・・・・・」頭を左右に振り ため息を零す。
「・・・・・・・・・・ごめんなさい」項垂れた私でした。
「あははは、ミーは相変わらず南條に怒られてるのか?」
叶大さんの方が 駆け足で私達の方に近づいて来てくれた。
「そんな事ないですよ。今は 久しぶりの叶大さんを見ちゃったから 興奮しちゃっただけです」そう返事を返せば
「嘘つけ!」またまた 瞬殺 皇さんだった。
「あははは、堤さんもお疲れ様です。あ、俺が持ちますよ」
叶大さんが 堤さんの荷物を持って 駐車場に向かって歩き出した。
「悪いね、叶大君。また 今回もお世話になるよ」
「何言ってんですか!この間は 俺らが大勢で押しかけちゃってご迷惑をかけちゃったんですから こんなの迷惑の内に入らないですよ」
叶大さんが 先頭を歩いていたけど 振り返りながら そう答えた。
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?」
皇さんが 足が止まった私に気が付いた。
「今頃 乗り物酔いが・・・・・・」素直に事情を告げれば
「・・・・・・・・・・・・・はい?」呆れられた。
「ミー 何で飛行機から降りてから 乗り物酔いするんだよ」
叶大さんが笑い出した。 堤さんも 声を殺して笑っている。
「・・・・・・・・・・・・・だって・・・・・・・・・・・」
「___ほら、俺につかまれ」
皇さんに腰に手を当てて 支えてもらいながら 駐車場へと歩いて行った。
最初のコメントを投稿しよう!