新たな命

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_____ ________ 「でも 子供はすぐに作らないんでしょ?」真帆が テーブルの上に菓子が乗ったお皿を置いた瞬間 すぐに手を出すのが花音。 「でも 産む時の事を考えたら 若い内がいいわよ」手に取った菓子の袋が破けなくて 恭司に『開けろ』と放った。 「そうは言っても 心臓の事を考えれば もう少し良くなってからって思うけどな」開けてやった菓子を少し摘まんでから花音に返す。 「まぁ 俺らも本田先生にそう言われてからは 避妊はしてないから いつ出来てもおかしくはないんだけどな」俺も 菓子に手を出した。 「え?じゃあ もしかして さっき言ってた乗り物酔いって・・・・」真帆が花音の方を向いて そう話しかけたけど花音の方は 菓子に夢中で聞いてない。 「ちょっと!花音、聞いてるの?」キレた真帆に 「へ?何か言った?」知らぬ顔の花音。 「だから さっきミーが飛行機を降りてから乗り物酔いしたって言ってたのって もしかしたら出来てるんじゃないのかって言うの!」興奮して 大声で怒鳴った真帆に 「真帆!ミーが起きる」瞬殺真帆切り叶大。 「あ、ごめん。どう思う?花音」反省して小声で花音に聞けば 「このイタリアのお菓子美味しいね」全然違う感想を述べた花音 頭に来た真帆に____バコン!っと頭をスリッパで叩かれた花音は なぜ自分が叩かれたのかわからず?顔。 「でも 真帆の言う通り お前ら避妊してないんだったら可能性はゼロじゃないな」恭司が顎に手を当てて そう口を開いた。 「そうだな。って 俺 晶と結婚してすぐの時も 避妊とかしてなかったけど しばらく出来なかったぞ」って その晶とは 結婚しててもやる事もやってないんだけど・・・・ 「そりゃ 身体の相性もあるんでしょうよ」叶大がニヤッと笑った。 「叶大君・・・・・・・何か 変態親父みたいだった・・・・・」 冷めた目で真帆に見られて 慌てて顔を正した叶大でした。
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