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「…でさ、中島の奴が…」
みゆは席に座り、友也は前の席で後ろ向きに座っている。
みゆは人と話すのが苦手だった。それでも友也は気にせず話してくるため、みゆとしては助かっていた。
ふと、友也が真剣な表情になる。
「みゆちゃん………俺といて楽しい?」
突然の質問に少しみゆは困惑したが、少し笑って「うん…凄く」と返した。
その答えに友也は…
「俺…みゆちゃんのことが…」
みゆの心臓の鼓動が早くなり時の早さが遅くなった気がした。
「…好きで…好きでたまらなくて…ずっと…みゆちゃんのこと考えてしまうんだ。みゆちゃんが良ければ俺と…付き合って…って、えっ!?あの、みゆちゃん!?」
みゆの頬に涙が流れた。
「…イヤだった…?」
みゆは頭を左右に振る。
「違う…の、私も友也君が好き。でも…自信がなかったの…勇気も。好きだけど…告白できなかった…こんな私だし…」
みゆは少しうつむくが、友也は涙を指で拭った。
そしてみゆが顔を上げた時…
「んっ!?」
二人の唇が触れ合ってキスをした。
1分位経った頃友也が顔を離していく。
「嬉しいよ。今までの人生…と言っても短いけど…何よりも嬉しい。みゆちゃん、よろしくね」
「……」
「おっ!?」
更に嬉し涙を流すみゆに友也は慌てるのであった。
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