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少し時間が過ぎ、落ち着いた二人は窓を開け二人で夕焼け空を眺めた。
「はぁ~っ、気持ちを伝えてスッキリした。泣いたみゆちゃんには驚いたけど」
「ごめんね…だって…」
「だって?」
「…私も優しくしてくれる友也君のことが気になって堪らなかったの、時々夢にも出てきて…。今日帰りに教室で待っててって昼休みに言われてからはソワソワしすぎて…お昼からの授業ノートもとれなくて……それくらい好き…」
夕焼けに照らされた顔が少し赤く見えているがそれだけではないだろう。
「でも…私、付き合うのは初めてでどういう風にしていくのかわからない…」
「いつものみゆちゃんでいいよ。それにしても、みゆちゃんの気持ちを聞いて…キュゥッてなったよ。これもみゆちゃんの魅力だ」
笑う友也につられみゆも笑う。
風が吹きカーテンがなびく。
二人は一度外を見て、またお互い見つめあい顔が近づいていく。
なびいたカーテンに一つになった影が夕陽に照らされオレンジと薄い黒のシルエットとして浮かんだ。
「さぁて、帰ろっか…みゆ?」
「!? うん///」
二人は窓を閉めバッグを手にすると、教室を出た。
友也は右の手を出すと、みゆは恥ずかしげに左手で掴み手をつないで歩いていった。
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