窓辺の君

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今まで完璧に忘れられてたよな。 「あ、もう済んだので大丈夫です。用事があったのに声かけてすみませんでした。」 「...別に。」 やっぱりなんか感じ悪いな...。さっきより機嫌は良さそうだけど。 「本当に?他に用事はない?」 「はい、大丈夫です。」 本当はさっきの会話の続きが気になるけど。 「あっちもああ言ってるから良いだろ。」 ...本当は良くないですけど。 「まぁ、そうだな。」 「それじゃオレはこれで失礼しま...」 これ以上ここにいちゃいけない気がする。 「あ、ちょっと待て。」 「?何ですか?」 「アイツ...遥は時々中庭に行く。何でかは知らないけど。」 裏庭、か...。 「そこに行けば会えますか?」 「さあ。今日いないことは確実だけど。ふらっと行ってふらっと戻ってくるからな。」 よし!大事な手掛かりゲットだ!! 「...ありがとうございます!」
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