窓辺の君

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人気が全く無い。静かでちょっとブキミだな。 ...あ。 あの部屋って、あの窓辺があるところじゃないか。 ちょうど中から人が出てきた。よし。 「あの、すみません。ちょっといいですか?」 「...何ですか。」 あ、身長俺と同じくらいだ。でっかいな。 てか、瞳ちょっと青くないか? 外国人?でも、日本語で返ってきたし...。 「この部屋に何か用ですか?」 うわ、こわ。なんか俺のこと警戒してる? 「え...と。毎日窓辺にいる人知ってますか?色白で、ちょっと細めの...」 「ああ、遥か...」 あの人、ハルっていうんだ。 「知ってるんですか?」 「さあ。」 うわ、感じ悪。 「言っとくけど今日はもういないから。」 「え?」 「今日の講義はもう終わったっつってた。」 「そう、なんですか...」
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