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先ほどまで寝ぼけていた頭が急に目覚めた。
急いで窓のほうにいって外をみようとした、が網戸が閉まっており、しかも
外側からすごい圧を受けているのかペコンペコンにへこんでいた。
自分の部屋も確認してみた。部屋のなかは完全に凍っていた。
よく見回すとストーブのようなものがカチンコチンに凍っていた。
「なんだこれ…これじゃまるで、こんなことになることが分かっていたみたいじゃないか」
もう一度、自分の服装を確認してみる。
相当の厚着をしていた。
「…ってことは、俺自身誰かからもらった情報かなんかで、こうなることが分かっていたっぽいな…」
じゃあ誰から?そんなことを考えていると、急に頭が痛くなってきた。
まるで、その人の存在を脳が受け付けていないような…そんな感じだった。
ただ、ひとつだけ思い出せたのは、玄関先で誰か男の人と話していた たったそれだけだった。
「この人は…いったい何者なんだ?もしかしたら、何か知ってるのかも知れない…なら」
探してみるか。と思ったがどうやっって出ればいいのかが分からない。
「……屋根ぶち破っていけるかな?」
部屋を見渡すと、バットと梯子が置いてあった。でもなぜ置いてあるのかが分からない。
そして今さら、自分の記憶がいくらかとんでいることがわかった。
「そういや、自分の名前は…駄目だ、思い出せない…」
なら、ヒントがそとにあるかもしれない………
「行きますか」
梯子をたててバットで天井をおもいっきり殴った。すると、氷のようにバリバリと割れてしまった。
そこから、屋根裏に上り屋根をおもいっきり殴った。すると、天井同様割れてしまった。
太陽の光が流れ込んでくる。急いで外にでた。
そしてまた、唖然とした。
自分の目の前に広がる光景が信じられなかった。信じたくなかった。
そこには、氷と雪のみでできた美しくそして悲しい光景が広がっていた。
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