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桜が咲き、春の訪れを知らせるように朝から小鳥たちが綺麗な歌声で飛び回る。
河川敷には、朝早くから人通りが多く、散歩している老人や通勤途中のサラリーマンがいた。
そんな中、河川敷の近くの公園にて1人の少年がなにやら変なことをしていた。
少年は、地面に変わった絵を書き終わると疲れ果てたのかその場に座りこむ。
この少年は、この物語の主人公である。
※ここからは、泉奈視点で進みます。
「やっと出来きたぜ!この世と異世界を繋ぐ魔法陣が」
俺は、榊原 泉奈<サカキバラ イズナ>だ。特徴は、至って普通である。いや普通ではないかも…
身長は、低く小柄である。髪の色は、黒で短髪だ。
勉強は平均以上で、何でも卒なくこなす。
運動は、出来るほうだか目立つのはあまり好むほうではないので全力は出さない。
なぜ俺がこんなことをしているかというとこの世に飽きたからである。
「どれどれ!早く俺を異世界に連れてってくれ魔法陣よ!」
魔法陣に手を置き、集中する。しかし、なにも起らない。
「はぁーやっぱり出来ないですよね。つうか、俺は何をやってるんだよ」
なんでだよ!マンガだとあんなに簡単に行ってるじゃん。
俺は、その場に座り込み頭を抱える。
「はぁー。誰か俺を異世界に連れてってくれよ…」
俺は、ため息混じりにボソッと呟く。
すると
「うん。いいよ」
「え?」
何処からか声がしたのだった。
それも、綺麗で透き通った声が聞こえた。
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