第1章

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自分の足音しかしない校舎というものは奇妙なものだった。 混乱はしていたが頭のどこかで冷静だった。 これは夢に違いない、とずっと思っていた。 そのまま階段を上がり、三階の自分の教室の扉を開け、私は固まった。 そこには一面の草原が広がっていた。 一見したところ、端は見えない。 広さはたかだか教室1個分しかないはずなのに。 私はその場に呆然と立ち尽くしていた。
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