ケイオスグラウンド

二人の転校生

一週間前に二人の転校生がクラスにやってきた。

一人はいつも笑顔で性格もとても明るい、中ノ瀬アンナ(ﾅｶﾉｾｱﾝﾅ)

背が高く可愛いというより美人な感じ。すでにクラスの皆と仲良くなっている。

そしてもう一人の転校生は、高城ヒカリ。(ﾀｶｼﾛﾋｶﾘ)

アンナとは逆の無口な女の子。髪は肩にかかるぐらいで、顔はそこそこ可愛いのだが、ヒカリは転校してきた初日、クラスの女子が話し掛けるも全て無視した。

それ以来誰もヒカリに話し掛ける者はいなく、いつも一人でノートに何かを書いている。

そして、いつも体調が悪そうにみえる。

ノートに何を書いているのか少し気にはなるが、初日の事があるためどうしても話し掛けずらく、今日を迎える。

そうやっていつも話し掛けようか迷っている俺に、冷めた表情でヒカリから話し掛けてきた。

『あなたにコレあげるから今すぐつけて、ゲホッ』

そう言って渡されたのは、変わった形の指輪。