二人の転校生

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(いきなり指輪ってどういう事だ、人によっては勘違いされてもおかしくないぞ。) 『えっ、何で俺に指輪?』 『いいからその指輪つけてみて、ゴホンッ』 (てか、さっきから咳してるけど大丈夫かよ) そう心配そうにヒカリの方を見るが、俺はすぐさま指輪をはめた。 なにせ俺を見つめるヒカリの眼差しが、とてつもなく恐ろしく感じたからだ。 そして、こんな状況を一番見られたくない奴がやってきた。 『おい影太、何話してんの?もしかして口説いてんの?』 俺はとっさに手を机の下に隠した。 コイツは一応俺の親友で、秋月勇成(アキヅキユウセイ) 因みに俺は三木本影太(ミキモトエイタ) 『アホか、そんなんじゃねぇよ』 『じゃあ、何話してんだよ。クラスのみんな二人に注目してるぞ』 周りを見ると確かにみんな俺達を見てる。
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