第1話 怪奇をぶっ飛ばせ!?

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「はははっ!幽霊を素手でぶっ飛ばすとか、相変わらず面白い体質してんなあ~。涼一郎は」 「うるっせえ、俺は好きでこんな体質になった訳じゃねえし。こんな体質誰かに譲るか捨ててえよ!」 涼一郎は、頭を掻きながら大きな声で言い返した。 「………そんな異常体質、貰いたい奴なんて誰も居ないだろ?」 「わあぁぁってるよ!そんなこと………」 涼一郎と浩孝は楽しく話し合っていると、その楽しい時間は無くなり、ホームルームの時間が来た。 「おっホームルームの時間か。そんじゃな涼一郎、次は昼飯の時間に」 浩孝自分の席に戻ろうとしたが、何かを思い出したのか、涼一郎に振り向き聞いた。 「涼一郎。今日もいつも通りにやっとくか?」 「ああ、やっといてくれ。そんで帰りにノート貸してくれ!」 十文字涼一郎は授業中、いつも机に突っ伏して寝ているのである。しかしそれでは成績に関わるが、そこで相沢浩孝の出番なのだ。 涼一郎は授業中寝て教師に注意を受ける。浩孝はしっかりと分かりやすくノートをとる。 そのノートを帰りに涼一郎に手渡し、浩孝のノートを家に持ち帰り、それを全て写している。 涼一郎は欠伸をして考える。 (確か今日は十六時半に終わって、そのままバイトに行って四時間バイトだから、帰りは九時過ぎになるか…………………それぐらいの時間だったら夜の睡眠時間は少しタイムオーバーするぐらいか) 十文字涼一郎はアルバイトをしている。 アルバイトは週に四~五日入っており、不良で問題児の涼一郎は問題行動を少々起こしているが、力の限り一生懸命働いている。 アルバイトは焼肉屋のアルバイトで、学校帰りから入って三~四時間働いている。 肉を運ぶ仕事や配達に中と外の掃除を細かくやっている。 因みに時給は一二〇〇円である。 すると、ホームルームのチャイムが鳴ると同時に、若く小動物のような可愛らしさを持つ女性教師が入ってきた。 年齢は二十代前半か半ばぐらいだが、この女性教師は七瀬高校で三年、担任教師をやり続けている。 色々な生徒を相手にしたため、三年でありながらかなりの教師腕を持っている。 それと、男子生徒には凄まじい人気を持っている。 十文字涼一郎の担任教師の名は羽山香織 涼一郎は欠伸をしながらも一応起きている。どうやら“今日”はホームルームはちゃんと聞くようだ。
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