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「『お前の犯した罪は、わかってるんだぞ』って、低い声で」
美奈子は、震える声で、そう話してくれた。
「『お前の犯した罪』って、一体、何なのでしょう?」
美奈子の話によれば、それを聞いて、裕次郎さんの顔が真っ青になったという事だった。
「それについて、話がしたいと言うことなのかしら?」
「その話を聞いた人は、私以外たくさんいるし、もしかしたら、その中に、犯人がいるのかもしれない」
とにかく、この人が誰なのか、推理するしか方法はない。
「とりあえず、使用人から、話を聞いてみる必要がありますね」
私たちは、美奈子にお礼を言った。美奈子は頭を下げると、部屋を出ていった。
「さっきの話、どう思う?」
美奈子が部屋から出ていった後、私は、所長に質問した。
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