赤の王と青の王

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暗黒神カリの嘲りの声を聞きながら…無表情で血溜まりに沈むアルスを見下ろすコルフィ。 コルフィは、アルスに背を向け暗黒神カリの元へ帰ろうとした時!? 突然!?大きな火柱が、天を突き抜ける様に吹き上がる。 コルフィが、火柱に目を向けると炎の中から深紅の槍を構えたアルスが現れた。 先程、切り裂いた筈の傷は何処にもなく、アルスはコルフィに語りかけてきた。 「コルフィ…今助けてやるからな。」 コルフィは、呼び掛けに応えず無表情のまま漆黒の剣を構える。 アルスは、深紅の神槍を脇にコルフィに向かっていった。 体に羽根が生えた様に軽い!?これは…神槍の力? アルスの速度は、コルフィでも目で追えない程の速度で接近する。 そのままの勢いで、神槍を横凪ぎに振るう! コルフィは、辛うじて漆黒の長剣で迎え打つが、身体は、大きく弾き飛ばされた。 『くっ…』 深紅の神槍と漆黒の長剣が、ぶつかる度に緋色の衝撃波が、コルフィに襲い掛かる。 神槍を持つアルスの力は、英雄であるコルフィの力を遥かに凌駕していた。
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